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・魔界は地球じゃないですし

2011/12/12

 この辺の疑問を解いてくれそうな設定資料集は現れるのか。…現れない気がしないでもない!
「アタシ、ずーっと前から気になってたんだけど」
「何がデスか、おねえさま?」
「……魔界って、月ずっと真ん丸いのね」
「はっ?」
「……あー。確かにそうデスね」
「今。言うかそれを」
「今言わないといつ言うのよ!」
「一応お前に最低限あるはずの常識を疑われないためにも、ずっと言わなかったほうがよかったんじゃないか?」
「確かにな。馬鹿だ馬鹿だとは思っていたが、よもやそこまで馬鹿とは思わなかった」
「はああ!?
何よそれどう言うこと!?」
「まあまあ、フーカさん落ち着いて。それにお二人とも、少し言いすぎですわよ。
わたくしも元人間として、フーカさんがその点を気になさるのはよくわかりますもの」
「あ、アルティナも?
……って、ああ、そっか」
「うむ、地球では月とは欠け満ちるもの。
魔界に昇る月は、色こそ変われどかたちは常に変わらぬ」
「そうそう、だからアタシからすればこっちのほうがおかしいのよ。
ま、夢の中らしいっちゃらしいかもしんないけど」
「またそれかよ……」
「フン、月の満ち欠けなんぞ地球に行くときでさえ気を配ったと言うのに。魔界でもあんなものがあって堪るか。
もしそんなことが起きれば、月の魔力の恩恵を授かる悪魔の大半が死滅するわ」
「と言うより、かようなことになれば月の魔力に頼らねばならない点こそがその種族の大きな足枷になる」
「いつか聞かせてもらった、月の光を封じられたフェンリっちさんみたいになるデスか」
「えっと、プリニー以下の弱さだっけ?」
「プリニー以下のフェンリっちとか、今のアタシら的にはありがたい話だけどね~」
「貴様ら……!」
「……狼男さんの強さの源に対して不満はありませんけれど、そこまで月の魔力に頼られるのは、少々危ないのでは?」
「体質の問題だ、仕方あるまい。
尤も、吸血鬼の身でありながら血を絶ち、イワシパワーにより強靭な肉体を手にした俺のような例もある。
フェンリッヒも過酷な月光絶ちとイワシパワーにより今以上に強くなる可能性もなくはないが……」
「……いえあの、恐れながら申し上げますが閣下。
わたくしが敢えて月光絶ちをしなければならない理由はあるのでしょうか?」
「ないな」
「つまり激弱フェンリっちは見れないってことね。
なーんだ、つまんないの」
「……そうだな。ところで話は変わるが小娘、今すぐここで永遠に完全に覚めない夢を見たくはないか?」
「ふ、ふんっ、いつまでもビビってると思うと大間違いよフェンリっち!
いいわ、かかってきなさい。返り討ちにしてやるんだから!」
「で、デスコもっ!
おねえさまを応援するデスっ!」
「いや普通に助勢しろよ」
「全くもう、お三人ときたら……。
……それしても、やっぱり不思議なお話……」
「何がだ?」
「月です。
わたくしは天体についてあまり詳しくはないのですが、月は地球の周りを回っている衛星なのでしょう?
地球から見て太陽と月が同じ方向にあるせいで、太陽光を受ける月の表面が全く見えなくなるのが朔、でしたわよね……?」
「へー。……そうなのか?」
「そこで二人揃って俺を見るな。
地球の天体など、悪魔の俺が人間より詳しく知るものか」
「……そうかもしれませんけど。
この魔界も惑星であれば、朝と夜があるように、月も満ちたり欠けたりするものではないかと思いまして」
「ふむ……。
そこまで気になるのならば、いいだろうアルティナ。お前の疑問に最大のヒントを与えてやる」
「はい?」
「魔界の朝とは何だ?
何をもってして明確に『夜明け』と呼ぶ?」
「……そうですわね。明確なら、月が見えなくなること、ですかしら。
魔界は基本的に薄暗いものですし、太陽が昇っているのはわかっても、燦々と照りつけるほど明るい層なんてそうありませんものね。
ですけど一体何故そんなこと……あ、でしたら、もしかして……?」
「うむッ!
魔界とは、月の衛星なのだッッ!!」
「「「「な、なんだってー!?」」」」
「はいぃ!?
み、皆さん喧嘩なさっていたはずなのに、どうして急にこちらに!?」
「なんとなく?」
「そんな空気を感じたデス!」
「いや、この手のネタ振りに乗っておかないのは失礼かなと思って」
「閣下の僕たるもの、いついかなるときでも主の発言を盛り上げるもの。
それは忌々しい小娘どもと雌雄を決するときであろうと変わりはない!」
「さすがは我が僕、見上げた忠誠心だ。
話をもとに戻すと、錬武山に青空があり、樹巨人族の設定などからも察せられるように太陽が顔を出さないことは決してないが、それでも魔界の空の多くが闇に閉ざされているのは紛れもない事実!!
故に、現段階で推測の域としてはそれが最も正解に近い!
……ま、追い追い設定が出てくる可能性もあるにはあるが」
「あ、あれだけ堂々と宣言しておいて結局推測でしたの……?」
「うむ。しかし案じるがいいアルティナ。
この説が誤りだと判明した際は、きちんとお前にその旨を伝えてやる」
「はあ……それは、お気遣いありがとうございます……?」
「けど気をつけなきゃダメよ~、アルティナちゃん。
きっと夜中急にヴァルっちが部屋に来てさ、あの件で話があるーとか言って鍵開けたらがばって襲われ」
「す、するかそんなこと!!」
「ご尤もでございますさあ閣下どうぞこの小娘に制裁をお加えくださいませと言うことでよし小娘死ね。さっさと死ね」
「絶対イヤ!
つーかフェンリっち、どさくさに紛れてヴァルっち味方に付けるとかあんたほんとセコいわよね!!」
「そうデス、卑怯デスーっ!
こうなったら、デスコ適当なプリニーさんと怒ッキングしてやるデスーっ!」
「ほおう、良かろう!
久々にラスボス修行の成果、見せてみよ!」
「一旦落ち着いたと思ったら、またこんな調子かよ……」
「……はああ。
この方たちのこの展開は、魔界の月ほども変わらないものなのかしら……?」
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