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・桃源郷へ行くために

2011/10/04

 本番はきっとみんなの心の中に(これだとヴァルアル成分が薄そうだなと思って膨らませなかった人)。
<前提>
僧侶からの温泉ペアチケット×3がもうそろそろ期限切れです

「折角の献上品を使用せんと言うのも勿体無い。と言う訳で、これから慰安旅行についての会議を執り行う!」
「おおっ、いいじゃん温泉!
たまにはそういうところでのんびりして、日頃の疲れを癒すのも悪くないわよね~」
「日頃働いてない奴がそんな口を利くと滑稽極まりないな」
「まあまあ、こんなときにそんな重箱の隅を突付くようなお話で空気を険悪するのはよろしくありませんわよ?」
「デスコ、旅行なんて初めてデスー!
しかもおねえさまや皆さんと一緒だなんて、もう今からワクワクしっぱなしデスっ!」
「旅行かあ……。
この面子でそこそこ長く一緒にいるけど、あんまりそんな娯楽寄りことのは想像したことなかったな」
「うむ。もとより我らは腑抜けた旧政権に喝を入れ、政拳交代を為し得んがために集った一行。
結果的に『恐怖の大魔王』を退けるほどにもなったが、それは前提として我らの結束あってこそ。
ゆえに慰安旅行には全員で行く。仲間外れ、留守番は絶対に許さん……が」
「が?」
「……ペアチケットが三組分ある。この意味がわかるか」
「つまり二人部屋三組、六人分ってことじゃないんデスか?」
「部屋割り、が問題になりますわね……。
わたくしたちは、男女三人ずつですし」
「え、じゃあこの中の誰かと誰かが男女一人ずつ一緒の部屋で寝なきゃなんないのか?」
「そうなるな。
しかしオレは閣下の僕として、閣下のもとを離れる訳にはいかん。これで一部屋決まった」
「それを言うならアタシとデスコは姉妹だもん!
家族が離れちゃまずいでしょってことで、もう一部屋決まりね!」
「……だとしたら、もう一部屋はボクとアルティナ?」
「いや、それは許さん」
「どうしてですか?」
「アルティナは女たちの中でも最もその……色々とあるだろうが。
小僧とは言え、男との相部屋は控えたい気持ちは強かろう」
「あ、そっか。着替えとかあるもんな……」
「ですけれど、そう言うときはきちんと申しますし、こちらから席を外すなり、外してもらうなり……」
「いや、他の二組が羽を伸ばしている最中にお前たちが互いに遠慮し、気を遣い合うような環境は好ましくない。
そのためこの部屋割りは没とする」
「っていっても、じゃあどんなのがいいデスか?」
「つまり男女になっても平気そうな組み合わせならいいんでしょ。
子ども同士のデスコとエミーゼルとか」
「阿呆か。魔界でも宿泊施設へは保護者同伴は必須。子ども同士で部屋なんぞまず予約できんわ」
「う、そっか……」
「逆転の発想で、三室とも男女の組み合わせとかどうデス?」
「それだと全員微妙に気遣って休めないんじゃないか?」
「うんうん。アタシ別にすっごい嫌いって訳じゃないけど、こいつらと相部屋とかマジ勘弁してって思うもん」
「オレもお前とだけは勘弁だな。かと言って、泥棒天使との相部屋なんぞ更に嫌だが」
「あらあら、随分と嫌われておりますこと」
「えーもー面倒じゃん。
二人部屋って言ってもそこそこ余裕あるんでしょ?
もう三人部屋扱いにしちゃおうよー」
「普段ならそれでも良かろうが、食事の用意と布団の用意は向こう側がするんだぞ。
その度にわざわざ一組分が苦労をせねばならん」
「どっちにしろ、この中の誰かが貧乏クジを引かなきゃいけないんデスね……」
「なら、ボクはもういいけど……」
「わたくしも、今回はお留守番と言うことで……」
「だからそれは許さんと始めに言っただろうが。
お前たちどちらか、もしくはどちらも欠けてはこの旅行の意味がない。
一泊分だろうと遺恨を残すなど、俺の主義に反する」
「うー……。じゃあさあ、この中で男女になっても特に気を遣わない組み合わせって、どんなのになるんだよ」
「まずフーカさんは先ほど自己申告されましたから、相部屋には除外ですわね」
「そう言うアルティナさんも除外デス。
フェンリっちさんもエミーゼルさんも無理って、さっきヴァルっちさん言ってたデスもんね」
「……ほほ~う?
その二人が無理なら、ヴァルっちはアルティナちゃんと相部屋になる男子は誰だと納得するのかなー?」
「……お、俺は何も言っていなかろうが」
「まあそうだけど~。
……もしかしてさぁ、何気にヴァルっちったら、アルティナちゃんと相部屋狙ってたんじゃないのー?
浴衣姿のアルティナちゃんとふたりっきりになって、あわよくばーとかさぁ~」
「かッ、勝手に決め付けるな!!」
「そ、そうですわよフーカさんっ!
殿方にそんな疑惑を持つだなんて、とても失礼なことですわ!」
「ご尤もだな。特に閣下を相手にそんな考えを持つなど、こんな場でなければ極刑モノだぞ。
と言う訳で、閣下も相部屋はなしだ」
「……は。い、いやフェンリッヒ、別に俺は」
「閣下も小娘どもの腐った思考やあらぬ醜聞に悩まされるのはお嫌でございましょう。
特に昨今ではどこに目や耳があるか、わかったものではありません。
いくら何もなかったとしても、女と同室で寝泊りをしたなどと噂を流されれば、閣下の御名に泥を塗りたがる輩が嬉々として飛びついてきましょう。
根も葉もない噂とは言え、かようなことも最悪の場合、我々の野望の障害にもなり得ます。……ご理解いただけますね?」
「…………。わかった、お前の言う通りにしよう」
「あーあ、あからさまにガッカリしちゃって。
んで、部屋割りどうすんの?」
「わたくしとフーカさんが相部屋、吸血鬼さんが男性部屋、が固定となりますと……」
「残ったの、デスコデスか」
「ま、そうなるな。ついでにお前とボクは子どもだから相部屋は無理」
「と言うことは、必然的にデスコさんと狼男さん……」
「……仕方あるまい。デスコ、お前は異論あるか?」
「お部屋にずっといる訳じゃないんデスよね?
だったら平気デス!」
「……よし。ではこれにて部屋割りは決定した。日程についてはお前たちの都合を聞きつつこちらで調整し、追って伝える。
それでは各自解散せよ」
「は~い」

~後日~

「ね、ね、フーカちゃん。フェンリッヒ様の噂ってホント?」
「? フェンリっちのどんな噂?」
「あのフェンリッヒ様が、幼女こましたって噂」
「ぶっっっ!!
い、一体どこからのどんな噂よ!」
「えー、違うのー?
なんかあ、この前温泉地でそんな組み合わせ見たんだってー」
「あら。温泉の噂なら、あたしはフェンリッヒさまに隠し子がいてお忍びの再会したって聞いたのに」
「どっちも違う!
あたしらのパーティーみんなで温泉行ったとき、フェンリっちとデスコが相部屋になったってだけの話!」
「え、実際デスコちゃんこましたの?」
「デスコちゃん、フェンリッヒさまの隠し子だったの?」
「ちーがーうっての!!
……フェンリっち、ヴァルっちじゃなくてあんたのほうが噂になってんじゃないのよこれ」

っっっぷぇーくしょおぉーい!!
「ふぇ、フェンリッヒさま、どうかなさったッスか?」
「……む、いや、何もないはずなんだがな」
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