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・「世界とは何でできていると思う?」

2011/07/29

 中二メンタルを育んだ独自解釈のディスガイア4流神さま像注意。

「え、うーん……急にそんなこと言われてもなあ。
自分のことで手一杯で考えたことないよ、そんなの」

「わかんないデス……。
デスコの世界は、大体おねえさまとパパでできてますけど……」

「決まってんでしょ、このアタシよ!
アタシが夢を見てるからこの世界はあるんだもの!」

「……命、でしょうか。
ほかのすべてが揃っていても、命がなければ誰も何もできないと思います。
それこそ何かを思うことも、伝えることも、何もかも……」

「世界は力だ。
世界に在るすべてはあらゆる支配によって成り立っている。
支配とは、つまり力だ。その中で最もシンプルな力こそが、己の意義を証明する絶対のものとなる」
「だから君は、君の主に物理的な破壊力を取り戻して欲しいんだね」
「当然だ。あの方はあらゆる力の頂点に立つに相応しい方。破壊こそ、誰もが恐れる力そのもの。
事実あの方は暴を振るってこの魔界の頂点に立ち、宇宙人どもを月から追い払い、世界さえも救ったではないか。
だからこそ、あの方にはなんとしてでも魔力を取り戻して貰わねばならん」
「成る程、君の考えはよくわかった」

「ふむ……そうだな。強いて言うなら意思、だろう。
闇を畏れる意思、光を求める意思、何かを守ろうとする意思、命を次代に伝える意思……何かを感じる心が表し、指すもの。
それがあって、世界は世界として成り立つのではないか」
「へえ、君は私と同じ意見の持ち主なんだね」
「そうか。……で、お前は誰だ。人間のようだが、一体どこから入り込んだ」
「その前に、どうして自分が見も知らぬ人物の奇怪な問いに応じてしまったのかを疑問に思うべきだね」
「……確かにな」
「まあ君が私の存在に疑念を感じたこと自体、私がそう仕組んだからだけど」
「……ほう。凄腕の催眠術師か、貴様は。そうなら唐突に現れた理由もわからんでもないな」
「現実的だね、『暴君』と呼ばれた吸血鬼。しかしそれは間違っているよ」
「ならば教えるのが道理だろう。俺は正体が明らかではないものと話す気はない」
「そうだね、意思の疎通をしようと言うのにそれでは礼儀に反する。
あんまり好きな表現ではないが、一応そう呼ばれるものとして私の分類を述べておこう。
『神』だよ」
「……神。貴様がか!」
「一応ね」
「……一応とは何だ。自信がないのに神を自称するのか」
「君たちとは別の次元の存在として在る自覚は持っているよ。
しかし我こそは全知全能たる神である我を崇めよ悪魔よ我に抗えなんて言うのは、私の性に合わない」
「ほう、それは何よりだ。殊勝な態度は長生きできよう」
「なんだか嫌な響きだな。君、私を殺す気でいるのかい?」
「お前の返答次第だ。
悪魔がもともと神に友好的な性格ではないことくらい、理解できるだろう。
……ついでにお前は地球に、宇宙にある全ての星にあんな下らぬシステムを組み込んだ。
八つ裂きとまではいかないが、一発殴りたくなるくらいは当然だ」
「物騒なのは止めてくれないか。私は話をしに来たつもりであって、喧嘩を売りに来たつもりはないんだ」
「それもお前次第だな。
……しかし、話とは何だ。よもやと思うが、弁解でもしに来たか」
「君がそれを望むのならばそうしよう。
実際のところ、あのシステムが打ち破られたのは組み込んだ側としても見ていて痛快だったからね。
だから君たちに興味を持った。切欠はそれだけだよ」
「痛快、だと……? 自分が組み込んだのにか」
「正確には私個人ではない。でも、私も含まれている」
「意味がわからん」
「悪魔に講義をするのはちょっとばかり滑稽ではあるが、『神』は一つの存在ではなく、君たちを悪魔と指すように複数の個をまとめ上げ、全体を指しているのだと思ってくれたまえ。
だから私もまたどこかの星に『恐怖の大王』プログラムを組み込んだけれど、それはここかどうかは忘れたし、システムのどこにどんなふうに関わっているかどうかも忘れた」
「フン、適当だな」
「すまないがその通り。私は破壊活動に興味はないから、義務のようなものでしかなくてね」
「義務だと?
あれがか?」
「そう殺気立たないで。
君も言っていたじゃないか。『神』は宇宙の秩序を守る存在だと。だからあれを星に組み込むことは我々に課せられた義務なんだよ」
「これで確定したな……。つまり貴様ら神とやらは宇宙の秩序を守るためなら、星一つの生命が滅びても構わんと」
「少し落ち着いて。君は当事者だから憤るのはわかっているけれど、一応こっちにも言い分がある」
「どうせ下らぬ言い分だろうが!」
「君にとってはそうかもしれない。だが聞いてほしい。
あのプログラムはね、言わばどうしようもない種族を孕んでしまった星の生き物たちが、よその星に侵略しないための、悪意を宇宙に感染させないための防衛システムなんだよ」
「……はん。つまりお前たち神にとって、人類はどうしようもない種族、と言う訳か」
「どうしようもない種族になってしまった、されてしまったと表現したほうがより適切だね。
犯人はわかっている。君たちが救った」
「………………」
「しかし君はそのシステムを打ち破った。私はそれを評価する。
『恐怖の大王』プログラムがその星に属する生き物たちによって打ち破られるならば、それは新たな希望の誕生だ。
自分たちはどうしようもない生き物ではないと、君たちは意思を持って頭を使い言葉を使い心を動かし、物理的な破壊力だけない方法で示して見せた。
あれが単なる星の爆破スイッチではなく、星の生命が乗り越えられる大いなる障害となるのならば、個人的には重畳だ。
ああ、もう一度強固なのを組み込んでやろうなんてことは考えてないから安心してほしい。
宇宙に侵略する気があるならちょっと困るけれど、君は地球を正常にする気があるんだろう」
「無論。人間が再び悪魔や闇を恐怖し、魔界に『畏れ』エネルギーを満たす。それこそが地球の正しき在り方。
……貴様ら神をどうするかは、そのあとで決めればいい」
「これは完全に嫌われたようだね。まあ仕方ないか」
「当然だ。貴様ら神が傲慢だと改めて思い知らされたからな」
「君たち悪魔が人間を戒めるのと大差ないはずなんだけれどね。
人間の女に執着した君なら、ある程度私の心情を慮ってくれるかと思っていたが」
「……それとこれとは話が違う」
「そうだったね。今のところ私は君のために致命的な不便を押し通す気はないし、もしそんなことをしてもそれを止めるよう同じ『神』に指示を受ければあっさり止める」
「ええい五月蝿いぞ貴様……!
しかし、その、さっきから私だの我々だのと言っていたが……地球にはどこぞの国には神が八百万存在すると聞いた。お前たちはそれなのか」
「似ているようで少し違う。
あれは一つの力に特化した神だが、私たちは在り方を好きに変え、全てを知れて全てができる。まさしく全知全能と言える訳だが、個性がある」
「……個性」
「意思があるから好みができる。何でもできるからこそ何かにこだわる自分に個を見出す。
圧倒的な力を振るうのが好きな神がいくらかいたとしても、細分化すれば生き物たちが無残に死んでいくのが好きなのがいれば、生き物が足掻くさまが好きだと言うのもいる。助けて感謝されるのが好きなのもいれば、恨まれるのが堪らないのもいる。
生き物の運命に介入するのが好きな神もいよう。滅びの道行きを美しいと思うのも、それらを救いたいと思うのも、永遠の繁栄こそが相応しいと思うのも、急落し細々と暮らすことこそがよく似合うと思うのも。
一つの種にこだわるものもいれば、一つの種の更に一つの個にこだわるものもいる。不幸になってほしいか幸運になってほしいかもまた違う」
「貴様はどれだ」
「さあ。とりあえずは生き物の活動を眺めているのが好きだし、怠惰に生きて星で我が物顔をするよりは生への執着心を見せてくれるほうが好ましいね。
だが、それは姿勢を正して生きてほしいと思う気持ちがあるからこそだし、君たちの感覚からでもそれほど突飛な趣味ではないと思うよ」
「しかしそれだけ好みがあるのなら、衝突はないのか。神と神とで」
「ないように振舞う。自傷になってしまうから」
「自傷だと?」
「共存体だからね。神の一柱が宇宙の隅でも傷付けば、それは何処にいようとどんなことをしていようとほかの神にも嫌でも伝わる。
『神』は宇宙の支配者ではあるが、逆を言えば宇宙は私たちの財産であり長らく栄え、在ってほしいと願って手をかける大切な存在だ。
だからその管理者たる私たちは欠くべきでない存在で、うち誰かがどんな理由であれ傷付くのは、異常事態として早急に対処すべき事柄になる」
「つまり、ここで貴様を殴れば、宇宙に散る神々をも喧嘩に売ることになると」
「その通り。だから世界を正常に戻すのを最優先すると宣言した君は、今私に喧嘩を売るべきではない」
「……いけ好かない方法だな。狙ったか、貴様」
「さて。しかし一つヒントを教えてあげよう。
どんな世界にでもいる宗教家はね、基本的に口も立ち回りも上手い」
「貴様ら神と同じように、か?」
「そう言うことになるかな」
「……いいだろう。ここで喧嘩を売るのは止めてやる」
「ありがとう。君が冷静でいてくれて嬉しいよ」
「気のない感謝なぞいらん。
おまけに、その余裕面を見ていると腹が立って仕方ない。
殴られたくないのなら、とっとと俺の前から消え失せろ」
「私はもう少し話をしたかったけれど、『神』の株を下げるばかりのようだしそうさせてもらおうかな。
ではさようなら、ヴァルバトーゼ」

……ォーン……ボーン……

「ん? もうこんな時間か……
って仕事が全く進んでいないではないか!
……糞、居眠りをした覚えはないのだがな……」
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