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後書き

2011/07/07

 オールキャラでパーティーでダンスでつまりワルツだからペアでええいもうこの際全員それぞれペア組んじまえ的発想から生まれました。もう1ペア男女がいれば題名はカドリーユ関連のもので即決定したんですがねー……。
 某所で投稿したての頃よりも意図的に薄めたんですが終盤やっぱり結構ヴァルアル率高めになっちゃいましたね。それはまあノーマルエンド=アルティナちゃんエンドな閣下のアレっぷりに文句言ってくだち……。

一話
 やだ……アルティナちゃんに比べたら初期三人(四人)の絡みマジ書き易い……と愕然。フーカすんがフェさんにどーんした辺りからそれぞれのスキンシップや距離感を意識的に描写しようと心がけました。フーカすんは誰が相手でも壁がないから平気でべたつけるイメージ。
二話
 衣装お披露目兼キャッキャウフフ。おなご組は何気にフーカすんの衣装描写が一番手間かけました。請求書は何気にフラグ回収するつもりができませんでした。暴君閣下の衣装は私大肯定派ですむしろ本格的だったことキャッホーしたくらいだ。アクターレも書く前はあー鬱陶しいなああいつ書かなきゃならんのかーと思ってたのに実際に書くと予想外に動かしやすくて参った。結論:アホは楽。
三話
 少女漫画っぽくアルフー!(こう書くと某猫食い宇宙人だ) って息巻きながら書いてました。美味しいと思うのに同士いねえ。ディスガイアシリーズってどっちかってとプレイヤー層は男性向けなのに! フェさんとエミちんはボケがないから非常に話がスムーズに進んでありがたい。悪魔らしく性格を把握してるけど心まで許してるわけじゃない悪態つきながらの適度なドライなやり取りもできるしね。
四話
 お互い「羨ましいです(デス)わよ「ねー」」って言い合えるのが可愛いかなと。フーカすんと閣下の関係は程良く漫才コンビで友情だと主張する派なので色んな会話できるのが楽しい。つか閣下は人狼を友と言うけどフーカさんとのやり取りと比べるとやっぱり二人の間にあるのは友情ではないんでないのと思います。個人的な解釈でしかないけどフェさんは閣下のヒロインになりたかった男っぽいし。
五話
 何気に一番書き甲斐があった(と思う)。幼い二人の成長を見せられた閣下の裏で、同じ大人組の二人はさてどうかと言うと、な構造。フェさんもアルティナちゃんも両者痛み分けじゃよーと思って書いたんですが、フェさんは対アルティナちゃんにはメンタル弱いせいで痛がり苦しがりとかマジ面倒臭えこいつ……。
六話
 フーカさんのターンに見せかけてはいヒロインドーン☆ 流石アルティナちゃんは生粋の泥棒猫やでえ。男衆はともかくとしてフーカすんはまだ恋愛はしなくていいかなと思います。無邪気ではちゃめちゃやってるときが本人的に一番輝いてて楽しんでる、色気の無さが可愛い子。ハゴスパパンと閣下の会話はゲームで最後に仲間になる奴さんのイベントをリスペクト。古典『ドラキュラ』をベースにしたやり取りはこの二人なら出来るよね! って思ってやった。
七話
 前半デスコのターン。保護欲煽って仕方なかったので男性陣は皆保父さんになってもらいました。デートシーンはED曲の雰囲気を出したかったんだがどうにも難しいですね。梔子はもともと香りが好きなんですが花言葉と男性から女性に贈る花と知り選択。個人的にキス…→予想外の妨害→野次馬ぞろぞろのテンプレは初めて書いて超恥ずかしくて悶絶した記憶があります。あと途中ドラマCD聴いてたらアルティナちゃんがフェさんを名前呼びしてたのがようやくわかったのでここからそう変換。
八話
 祭りの後のキャッキャウフフ。自分でも気持ち悪いくらいいちゃいちゃしすぎだと反省しております。閣下の演説はぶっちゃけあんまり引っ張るような内容でもないですよねすみません。エミちんは実際に最大の功労者なので〆て貰いました。あと4の中では彼が一番ディスガイアシリーズの悪魔らしい価値観の子だし。









「わかりませんわよ? ヴァルバトーゼさんの仰る通り、いつの日にかプリニー教育係になるに相応しいひとが現れるかもしれません」
 微笑みながら見つめられた吸血鬼は、その多少こちらを馬鹿にしているような口調に微かに眉をしかめる。何も自分のすべてを肯定しろと言いやしないが、それでも彼はこの天使にかような態度を取られることは面白くなかった。彼のイワシへの執着さえも馬鹿にしない女なのだから、それが冗談であることくらいはわかっているけれど、割り切るのはもう暫く時間がいる。
 そんな彼の心情を読み取ったか。天使の女は続いて小さく首を傾げて、僅かに不機嫌になった彼の顔を覗き込もうとした。
「できれば早々に現れて欲しいところだな。そうして閣下に別の天職と野望を見出していただきたい」
 子どもではないのだ。吸血鬼は自分の表情を自覚すると、俯きかけた首をもとに戻すどころか彼女に向けて、なんとも思っていない顔を女の視界に晒すつもりだったが、そこで。不意に。
「ならこんなときこそ祈ってみたらどうなんだ? お前の『敬い』エネルギー結構凄かったってあの天使長言ってたし、案外利くかもしれないぞ」
 ――足音が止まったから、吸血鬼もまた足を止める。けれどそれ以上に自分の唇に触れた、花弁めいた繊細でなめらかな心地のものに、彼は目を見開いたまま体の機能の概ねすべてを停止させた。そこから沸き上がる、恐ろしく柔らかくて軽いのにくすぐったさも伴う唐突な感覚は、彼に一体何を与えたのか。
 長い睫に縁取られた湖面の色の瞳が、半分ほど瞼に伏せられても隠しおおせぬ潤みを帯びて吸血鬼を見上げる。その下の頬であろう肌はほのかに赤く、かんばせを縁取る桃色の髪から、ふたりで歩いたときに酔いかけたあの白い花の香りに混ざり合う、女の匂いが漂った。
 つまるところ、女との距離は酷く近いのだ。だから相手の顔の全容が、今の吸血鬼にはわからない。わからないが、そんなことを今の彼は気にしていられなかった。ただただ驚いて、そのとろけそうに魅惑的な香りを、自分を見上げるかき抱きたくなるような視線を、淡い心地良さを伴う感触を、人肌に温まった紅のほのかな甘さを、受け入れるしかできずにいた。
 長い時間でもなかったはずなのに、このままときが止まるかと思った触れ合いは、やはり天使によって幕を引いた。音もなく女の姿が遠ざかり、ようやく彼は呼吸を思い出す。同時に血行の巡りが激しい勢いでもって再開する。
「なっ……」
「……ふふっ」
 顔を離した天使はいたずらっぽく笑うと、さっきまで彼のそれと触れていた唇に人差し指を押し当てて笑う。
 その顔に浮かんだ感情に、煌めく瞳の輝かしさと赤く染まった頬に吸血鬼はどうにも走り出したくなるような、異常なほどの居た堪れなさと表現できる気持ちを覚えて、思わず片手で顔を覆った。しかし相手の表情は見つめていたいと思うのだから、彼の頭は矛盾して、だから多分そう、混乱している。
 それでも吸血鬼は天使の示す通りにしようとする気持ちはあったから――さすがに彼だってこれを察せられればもう眠るどころではないことくらいわかる。いや今晩、彼は大人しく眠れそうかと問われれば今このときから少し難しくなりそうだったが――、手袋で顔の下から半分を隠して深呼吸をする。
「っよし! そんじゃ皆おやすみ!」
 不意に耳に入った声に、もう自分たちがそこまで辿り着いたと知らされて半ば焦りを覚えながらも吸血鬼は前を向く。そんな彼の横顔を見つめた天使は最後に一つ小さく、はにかむように笑った。
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