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・痴話喧嘩を狼は食えるか

2013/03/08

 2周年が諸事情で当日祝えなくてがっくりしてとりあえず黙々と2周年おめおめ予定作書いてたらいつの間にか全く違うモノが出来上がっていたでござる。自分でも何を言っているかわからねえが(略)



カッカッカッカッカッカッカッカッ
「フェンリッヒ様、ご用ッスか?」
「うむ……ん?
あれは……」
カッカッカッカッカッカッカッカッカッカッ!
「どうして着いて来られますの!?
もうお話はあれで終わったのではなくて!?」
「勝手に終わらすな!
と言うか待てアルティナ! とりあえず俺の話を聞け!」
「お断りします。
大体昨日と同じようなことを仰るおつもりでしょう? なら聞く必要さえありません。時間の無駄です!」
「無駄ではない!
……今度こそ反省している。しているから機嫌を直してくれ……!」
「どうだか!
昨日も一昨日もそんな殊勝な態度でいらしたから、わたくしもつい信じて甘い態度を見せてしまいましたけれど、結果は同じじゃないですか。
少しずつ改善なさるならと思ってお付き合いして参りましたけれど、これで思い知りましたわ。あなたのお誘いはもう受けません」
「そ……そんな……!
あれしきでそこまで言うか!?」
「あれしき……!? ええ、ええ、言います、言わせてもらいますとも!」
「お、おふたりが喧嘩なんて、珍しいッスね。
……って、フェンリッヒ様?」
「…………」
「……わたくしだって、失望なんてしたくありませんでしたわ。
けれど、あなたが他人よりご自分の愉しみを優先する方だって、ほとほと思い知らされたんですもの……!」
「そんなつもりはない! 相手がお前だからこそ、ついそうなってしまうだけであって!
以前なら、俺もある程度相手の反応を受け冷静に」
「ならどうして今も冷静になってくださらないの!?
わたくしだからつい!?
わたくしなら自分の調子に合わせて、好きなように振り回しても構わないと、あなたはお思いなんですか!?」
「そうではない……そうではなくて……!」
「……な、なになに?
なにあれ。ふたりとも喧嘩してんの?」
「そうみたいッスね……しかもあの内容は……」ゴクリ
「………………」ぐらぁ…
「……あなたは体力もありますから、羽目を外しても平時のお仕事にはさして問題ないのでしょうね。
わたくしだって、そこそこ体力に自信はありますし、あなたの生き生きとしたお顔を見るのは嫌いではありません」
「……アルティナ」
「けどね!」
「ッ!?」
「それも月に一度か二度であって!
こうも毎日毎日意識を失う寸前まで、それどころか意識を失っても起こされて無理やりあなたにお付き合いさせられるようではわたくしの身が持ちません!」
「そ、それについては俺も反省している!
……しかしだな、さすがに、以前のように六時間近くはあるまい? 五……いや、四時間前後で済んでいるだろう?」
「それでも十分です!
大体あなた、来られるのが夜遅い時間帯だって自覚ありますの? 日付が変わって以降に四時間付き合わされた時点で徹夜も同然じゃないですか!」
「し、仕方なかろう! 日中は俺も仕事があるし、ある程度片付けておかねば翌日にも支障が出る……」
「……ほら、やっぱりご自分のことばかり。
お付き合いさせられるわたくしだって、日中は仕事がありますのよ。それもあなたにとっての狼男さんのように、体調をわざわざ慮ってくださるほど親密な方はおりませんのに」
「……ふわあ、おはようございますデス……。
んー? おねえさま、朝ご飯、食べに行かないんデスか?
……あれ? ヴァルっちさんとアルティナさん、どうかしたデスか?」
「しーっ!
あんた、先に行ってて!」
「ふえ、どうしてデス?」
「今オトナの話してるの!
あんたにはまだ全然早いし、聞いてても絶対面白くないんだから。……ほ、ほら、おねえさまには絶対服従なんでしょ!」
「……わ、わかりましたデス。先に行くデス」
「……………………」がたがたがた
「だ、だが、最初に受け入れたのはお前のほうだろう!?」
「ええ、ええ受け入れましたわ、よもやあなたがあそこまで羽目を外されるとは思ってもいませんでしたから!」
「こ、後悔しているとでも言う気か!?」
「していますとも!
……一応、命に関わる重要な施設に勤めている以上、見習いとは言えそれなりの責任感を持つものです。
なのに仕事中生あくびをしてしまったり、患者さんを治療中に意識を飛ばしてしまったり……笑われるのがどれだけ辛いか、あなたご存知!?」
「それは……、すまないとは思っている!
だが俺にとってはお前との時間は、将来に関わる重要にして大切な時間であって……!」
「なら、それに付き合わされるわたくしの将来と体調も気にしていただけないかしら。
……あなたが満足するまでお付き合いしたら、わたくし遠からず壊れてしまう予感しかありませんし」
「そ、それは幾らなんでも大げさな……」
「大げさなものですか!
……ここまで酷い方だとは思っていませんでしたわ」
「いや、おい、ちょっと待てアルティナ話を!!」
「やっ……やめて、放して!」
「………………」がくがくがくがくがく
「……うわ。
ちょ、ちょっとヴァルっち~、いくらなんでもそれはやめなさいよ~……」
「フーカさん……」
「なっ……小娘。どうしてお前が」
「いや、あんたらさっきから叫びすぎって言うか……だ、大体、朝っぱらからする会話じゃないでしょ、あんなの」
「……そうですわね。不快に思われたならごめんなさい。けれど、わたくしどうしても我慢できなくて……」
「う……まあアルティナちゃんに無理強いしたヴァルっちが悪いっぽいのはよくわかったけど」
「だが……それでも俺は……」
「いやです! もう何も仰らないで!
あれ以上イワシの話を聞いていたら、ノイローゼになってしまいますわ……!」
「「「……………イワシ?」」」
「しかしお前以外にいないのだアルティナ!
イワシのことを俺が教える必要もなくある程度知り、また料理や栄養学にも詳しいお前とでなければ、イワシを全世界に広める方法は探れぬ……!」
「だからと言って広める方法全てをわたくしと考える必要はどこにもないでしょう!?
なんですかテーマソングって!? マスコットキャラクターって!! わたくしはただ、イワシ料理の相談に乗っただけのはずですのに……!」
「どちらも広報には大切な要素だろうが!!」
「だとしても両方わたくしには専門外です!」
ぎゃあぎゃあぎゃあ
「……なーんだ。ドキドキして損した」
「…………………………よ」
「ふぇ、フェンリッヒ様?」
「良かった……!!
ほんっっっっとうにイワシ企画会議で良かった……!」
「良くはないぞフェンリッヒ!
頼む、お前もアルティナの説得に加わってくれ!」
「狼男さん、いい加減ご主人様の暴走をお止めになってください!」
「……少しお待ちくださいませ閣下。
所用を済ませてから伺いますので……」
「頼んだぞ! 手短にな!」
「畏まりました。
でだ、プリニー。お前を呼んだのはだな……」
「アイサーッス!」

「……ですがこのとき、フェンリっちは知らなかったのです。
ふたりのイワシ会議から翌年、まさかアルティナちゃんがヴァルっちの子どもを妊娠することになるとは……」
「っていらんことを言うな小娘ェー!!!」


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