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・今日はプロポーズの日だそうじゃないですか

2012/06/03

 じゃあ書かないわけにはいかないよね!
 ……ん? 文法これであってるっけ?


「と、言う訳でヴァルっちのために対アルティナちゃん用プロポーズの台詞を考えてあげるわよーイエ~!」
「イエ~デスー!」どんどんぱふぱふ!
「いらん帰れ」
「まーまーそんな冷たいこと言わずにさ~。
アルティナちゃんのことを四百年間想ってきたヴァルっちも、もうそろそろ報われるべきじゃない。
けど急に『四百年待ったんだからいいだろ』的なこと言うのもアレだし、やっぱり思いのたけを伝えて、プロポーズしてからこう……」
「こう? なんデスかーおねえさま?」
「…………」
「……んんっ! ま、ともかくアルティナちゃんへのプロポーズよ。
イワシバカでトーヘンボクのヴァルっちに、複雑な乙女心のツボを突きまくった成功率百パーセントのプロポーズを教えてあげるわ!」
「はいデス! デスコもラスボスを目指す乙女としてヴァルっちさんに協力するデスー!」
「だからいらんと言っている」
「あ、ちなみにアタシらのアドバイスでプロポーズ成功したら、感謝の証はイワシじゃなくて食神パフェ十年分とかゲヘナの海限定超プリン千個とかでお願いね!」
「お小遣いアップでもいいデスよ! トラップ満載のデスコ用ダンジョン購入費が必要なのデス!」
「…………」←確実にそれが本命だろうと思いつつもツッコんだら負けとも思ってる
「で、プロポーズを成功させる方法だけど……まずはやっぱり基本のムード作りから入らなきゃよね」
「ムードデスか……。確かに、ラスボスも唐突にダンジョンの行き止まりで現れるより、ムードを作ってからババーンと登場したほうが強そうデスね!」
「まあ種類は違うけどそんなとこ。
乙女心を掴むには……やっぱりいつもと違う特別なシチュエーションがいいわよね~。
夕焼け沈むふたりっきりの海辺とか……、宝石箱ひっくり返したような夜景がキレイなレストランとか……、あ、夜景なら夜の遊園地でも全然オッケー!」
「海辺は水棲悪魔の巣窟で、夜景も何も魔界の空はそう滅多に晴れんし、中層区は本来トレーニング施設であり、ああなったのは前政腐の衰勢によるものだと以前伝えたはずだが」
「うっさいわね! 早速ヒトのアイデアに水ぶっかけるんじゃないわよ!」
「けどおねえさま、それだとすぐプロポーズできそうにないデスよ?」
「当たり前よ。プロポーズするにはその日一日デートして、デートの終わりかけに言うのが定番でしょ~?」
「そうなんデスか? けどヴァルっちさんもアルティナさんも毎日忙しそうデスから、すぐにプロポーズできるような方法のほうがいいと思うのデス」
「むう。確かに、一緒に休もうと思ってスケジュールすり合わたら一ヶ月後になりました、とか気力折れちゃうもんねえ……」
「はいデス。ヴァルっちさん、プロポーズするためにデートしようって最初は意気込んでも、きっと本番が近付いたらやっぱり止めようってなると思うデス」
「……う。あっさり否定できないところが辛いわねえ、ヴァルっち?」
「知らん」
「けどデスコの言うことも尤もね。じゃあデートしない場合のシチュエーションは……うう~ん」
「どうしたんデスか、おねえさま?」
「やっぱ外食とかしたほうがいいと思うのよね~。ムード生まれやすいし、何よりふたりっきりになりやすいじゃない?
てーゆか、どこの誰が聞いてるのかわかんないようなところでプロポーズとか絶対ダメだし。さすがにアルティナちゃんだってそんなのいやがるでしょ」
「成る程、ふたりっきりってところがポイント高いんデスね!」
「…………」
「そ! なんて言うか、いつもとちょっと違うと思わせるのがドキドキ感誘っていいのよ~。
ふたりだけで外食して、その帰り際に赤いバラの花束と婚約指輪渡されてプロポーズとかされたら絶対断れないってばー!!」
「ふむふむ、やっぱりプレゼントも必要なんデスか?」
「当然よ。世間的にはないほうが多いっぽいけど、やっぱり花と指輪はド定番!!
リアリストのアルティナちゃんなら、花束よりもキレイなバラの花一輪、とか小物入れになったオルゴールとかでも良さそうだけど」
「オルゴールの曲はやっぱり、アルティナさんのテーマの『セピア色の夢』が良さそうデスね!」
「デスコよ、こう言う場でのメタネタはあまり感心せんぞ……」
「指輪のサイズわかんない場合はほかのアクセサリーでもいいと思うけど、やっぱり左手の薬指に指輪をはめられるほど乙女心にキュンと来るアクセサリーはないわね!」
「ほうほう、ラスボス的には伝説の剣で胸や眉間をぐっさりやられるくらいの定番なのデスか……」
「……そ、その喩えはちょっと……」
「うむ。世のラスボスには弱点ではない部位にある擬似顔面だの、分離した三体のうち本体と思っていたものが実はデコイだった場合もある。
心臓なら心臓、脳なら脳とはっきり表現したほうが良かろうな」
「そう言う問題でもないってーの!
……で、最後にプロポーズの言葉だけど」
「はいデス! おまんじゅうなら餡子くらい大切なことデスね!」
「そーよ、ショートケーキのイチゴにしてプリンアラモードのさくらんぼ! 誕生日ケーキのチョコレートのネームプレートくらい重要よ!」
(……ケーキとプリンが本命ではないのか)
「ま、それは率直に『愛してる』……いや『愛してる。結婚してほしい』とか、『絶対に幸せにする』とか『もう一生離さない』とか!」
「…………」
「うう~ん……ヴァルっちさんふうだとどんなのになるデスかねえ……やっぱり『毎日お前が捕ったイワシを食べたい!』とかデスか?」
「ええ~? それだとアルティナちゃんヴァルっち専属漁師になっちゃうじゃない。それを言うなら『毎日お前が料理したイワシを食べたい』でしょ」
「むむ、そうでした……」
「けどヴァルっちふうのプロポーズなんかいらないと思うのよね~。むしろヴァルっちが折れて、世間一般のド直球な台詞で愛を誓うべき!」
「………………」
「けどおねえさま、ヴァルっちさん曰く悪魔は愛なんかないーってことデスから、そんなの言えないと思うのデス……」
「けど言えないとアルティナちゃんずーっとあの宙ぶらりんのままよ?
まあほかの奴に取られるってことはないだろうけど、そのうち誤解して『わたくしのことなんかどうでもいいんですのね吸血鬼さんっ』とか言って天界に帰っちゃったりとかするかもしれないし~」
「うう~ん、どっちかと言うと『吸血鬼さんは約束を果たすつもりがありませんのね』とか言って帰りそうな気がするデス……」
「ありそうありそう! 『約束を果たすなんて言っておきながら、わたくしをただ待ちぼうけにさせる気ですのねっ』とか」
「『わたくしはあなたの約束のためだけにここにいるのではないのですよ』とかデスか!」
「そーそー! 『わたくしをもてあそびたいだけだったなんてひどい悪魔さん』とか!」
「『失望しますわ』とか!」
「『うそつき』とか!」
「『もう顔も見たくありません』とか!」
「『さようなら』とか~!!」
「はわわ~~!!
た、大変デス……そんなことになったら、ヴァルっちさん改心の一撃食らってそのまま起き上がってこれないかもデス~!」
「そうなんないためにももうプロポーズしちゃうべきよね~!
ねっ、ヴァル……ってあれ? いない?」
「むむう、逃げちゃったデスか……一体どこに行ったデスかねえ……」
「まー、いつか帰ってくるでしょ。それまでここでのんびり……」
「むしろ、何故貴様らがここにいるのか是非ともその理由を聞きたいな?」
「げっ!」
「フェンリっちさん!?」
「……などと言ったところで、どうせお前らの話す内容なぞ想像に容易い。
閣下の執務室まで来て下らんことをくっちゃべっている連中なんぞ……」
「な、なによ……やるって言うなら、デスコ! 魔チェンジ!」
「は、はいデスおねえさ……」
「半年間小遣いナシの刑で十分だッッッ!!」
「「えええええ~~~~!!!」」


「……あ、アルティナ」
「はい? 唐突にこちらに顔を出されるなんて、どうかなさいました?」
「……そ、その……」
「はい」
「……傍に、いてほしい」
「……は、はあ。こうですか?」すとん
「………………」
「ヴァルバトーゼさん?」
「い、いや違うが、これはこれで間違っていないと言うか……」
「はい?」
「……いや、何もない。
うむ、当面はこれでよしとする……」



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